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アフターピルは種類によって飲み方も違います。また、避妊成功率も異なります。

アフターピルには種類がある

プラノバール錠

性行為途中や行為後に妊娠している可能性に気づいた場合。

もしくは性的暴行の被害に遭ってしまった場合。

妊娠を望んでいない女性にとって、こういったケースは間違いなく緊急事態です。

しかし、そんな緊急事態が起きても事後から女性を救ってくれるのがアフターピルです。

緊急避妊薬としてすべての女性が常備すべきと言っても過言ではない避妊薬ですが、そんなアフターピルには種類があります。

それが「プラノバール錠」と「ノルレボ錠」の2種類です。

プラノバール錠は1979年に発売が開始されたピルで、中用量ピルに分類されます。

最初からアフターピルとして開発されたわけではなく、中用量ピルということで多量の卵胞ホルモンを含んでいることから、副作用が出やすいというデメリットがあります。

ただ、プラノバール錠は代表的なアフターピルのひとつとして、今でもプラノバール錠による緊急避妊がおこなわれることはあるでしょう。

ノルレボ錠はプラノバール錠より後に開発されたアフターピルで、日本で今主流となっているのはこちらです。

こちらは効果だけでなく安全性も認められたアフターピルとなっており、WHO(世界保健機構)からも緊急避妊時の必須薬に指定されています。

プラノバール錠を使った「ヤッペ法」

ヤッペ法について解説する医者

プラノバール錠にしてもノルレボ錠にしても、正しく服用すれば高確率で避妊を成功させてくれます。

その服用方法が気になるところですが、実はプラノバール錠を使うかノルレボ錠を使うかによって同じアフターピルでも服用方法に違いがあります。

どちらで緊急避妊するにしても正しく服用できるよう、きちんとそれぞれの服用方法を頭に入れておきましょう。

まずプラノバール錠を使った緊急避妊ですが、これは「ヤッペ法」と呼ばれています。

この方法を考案したカナダの婦人科医の名前が由来となっています。

ヤッペ法によるプラノバール錠の服用ですが、性行為によって妊娠してしまった可能性がある場合、行為後から72時間以内にまずプラノバール錠を2錠服用します。

そして、さらにその12時間後にもう1度プラノバール錠を2錠服用します。

まだ排卵が起きていないのであれば排卵を抑制し、すでに排卵が起きているのであれば着床や受精を阻害することで避妊してくれます。

ヤッペ法によって避妊が成功しているかどうかの判断基準ですが、排卵前なら5日以内、排卵後なら21日以内に生理が起これば避妊に成功していると言えるでしょう。

ノルレボ錠を使った「LNG法」

ノルレボ錠

続いてノルレボ錠を使った緊急避妊ですが、こちらは「LNG法」と呼ばれています。

LNG法での緊急避妊も、性行為後72時間以内にノルレボ錠を服用するという点ではヤッペ法と同じです。

ただ、ヤッペ法と違っているのは、服用がこの1回だけで良いということです。

ヤッペ法は1回目の服用から12時間空けて、再度同量のプラノバール錠を服用する必要がありました。

そのため、どうしても2回目の服用を忘れてしまいやすいというリスクが懸念されていました。

ですが、LNG法の場合は服用回数が1回で済むため、ヤッペ法のように飲み忘れによるリスクを心配する必要がないのです。

ヤッペ法の場合、2回目の服用を忘れてしまうと、当然正しく避妊効果を発揮してくれなくなってしまいます。

高い避妊成功率を誇るアフターピルだとしても、正しく服用しなければ意味がないのです。

また、プラノバール錠は先ほども説明したように、最初からアフターピルとして開発されたわけではありません。

それに対し、ノルレボ錠は最初からアフターピルとして開発されたピルですので、アフターピルとして女性の体に合わせて開発されています。

その分、プラノバール錠よりも副作用が出にくくなっています。

服用方法が簡単だということに加え、安全性の面でもノルレボ錠は安心して服用できるアフターピルとなっています。

服用するタイミングで避妊成功率が変化

アフターピルの服用タイミングで避妊成功率の変化を指摘する医者

アフターピルによる避妊成功率は冒頭でも紹介したようにかなり高く、95%以上の確率で望まない妊娠から女性を守ってくれます。

これだけ聞くと安心して利用できる避妊薬のように思えるのですが、アフターピルは服用するタイミングによって避妊成功率が上下することを頭に入れておきましょう。

ヤッペ法による緊急避妊にしても、LNG法による緊急避妊にしても、避妊に失敗した可能性がある性行為を終えてから72時間以内に1回服用、ヤッペ法なら12時間後にもう1回服用することで高い避妊効果を発揮してくれます。

どちらにしてもまず72時間以内に服用することになるのですが、実は120時間以内の服用でも避妊効果は発揮してくれます。

しかし72時間が過ぎてからの服用は避妊成功率が一気に落ちてしまうため、服用方法としては推奨されていません。

また、逆に72時間ギリギリで服用するよりも、早いタイミングで服用すればするほど避妊成功率は上がります。

ベストは12時間以内の服用とされており、このときの避妊成功率が95%以上なのです。

そのため、アフターピルが高い避妊成功率だと言っても、それはみなさんが服用するタイミング次第になるので気をつけましょう。